通話し放題で料金プランも安い楽天モバイルですが、電波がつながりにくい時があるというデメリットがあります。
一方で電波の繋がりがよく基本料金0円のpovoですが、通話料金は30秒22円かかり、通話をするとそれなりのコストがかかってきます。楽天モバイルとpovoのそれぞれの良いところを活用するために、併用するという方法があります。
ここでは楽天モバイルとpovoを併用する方法、メリットについて紹介していきます。
楽天モバイルとpovoを併用するメリット

通話し放題で基本料金が安い楽天モバイルを利用し、電波がつながらない時はpovoを利用するという併用プランがおすすめです。

楽天モバイルとpovoを併用するメリットは、以下の通りです。
- 通話し放題
- 通信品質が良くなる
それぞれ説明します。
通話し放題

楽天モバイルは、以下の3つの段階の料金プランで、それぞれ通話し放題です。

3GBまでの利用であれば、1,078円で通話し放題になります。
私は実際にRakuten Linkにより通話を2年近く行っています。Wi-Fiで使う場合には、ほとんど通話品質は問題ありません。
何回かモバイル通信で通話をしたこともありますが、通常の通話と同じ品質でできています。
楽天モバイルの通話し放題というのは、かなり安くなるでしょう。
通信品質が良くなる

楽天モバイルにpovoを併用すると、通信品質が良くなります。

楽天モバイル、povo(au)を含めた4大キャリアの基地局数は以下の通りです。
携帯会社 | 4G/LTE | 5G |
---|---|---|
ドコモ | 259,584 | 7,135 |
au(povo) | 190,469 | 5,935 |
ソフトバンク | 177,111 | 6,580 |
楽天モバイル | 18,413 | 1,448 |
基地局数を見ればわかる通り、ドコモ、au、ソフトバンクは楽天モバイルの10倍の4G回線があることがわかります。5G回線でもpovo(au)は楽天モバイルの4倍近い基地局があります。それだけ、povoは楽天モバイルよりも繋がりやすいと言えます。
またauは楽天モバイルにはないプラチナバンドも割り当てられているため、部屋の中やトンネルなどの閉鎖されたところでも、電波が通じやすくなっています。
楽天モバイルとpovoを併用すれば、楽天モバイルで繋がらないときには、povoで通信が可能になるのです。
楽天モバイルを離れた多くの人が、電波が悪いということが原因によるものです。povoを併用すれば安い料金の楽天モバイルを利用しながら、安定した通信を得られるようになります。
楽天モバイルとpovoを併用した場合の利用イメージ


楽天モバイルとpovoを併用した場合の利用イメージは、以下の二通りがあります。
- メインは楽天モバイルを利用し、電波が悪いときだけpovoを利用する
- メインはpovoを使い、電波が入るときだけ楽天モバイルを利用する
順に説明します。
メインは楽天モバイルを利用し、電波が悪いときだけpovoを利用する

1つ目の使い方は、メインは楽天モバイルを利用し、電波が悪いときだけpovoを利用するという方法です。この利用方法は、コストパフォーマンスが優れるとともに、楽天モバイルの電波が悪いときに通信が途絶える事がないという特徴があります。

例えば楽天モバイルで3GBまで使い、1.5時間の通話時間を利用し、povoを3GBまでに利用、通話を10分だけした場合の料金イメージは、以下の通りになります。
利用イメージ | 料金 |
---|---|
楽天モバイル3GBまで | 1,078円 |
楽天モバイル通話1.5時間 | 0円 |
povo 3GBまで | 990円 |
povo 通話10分 | 440円 |
合計 | 2,508円 |
格安SIMの契約者数1位の楽天モバイルに続いて多いUQモバイルで同じようなことを実現しようとした場合、料金は以下のようになります。
利用イメージ | 料金 |
---|---|
UQモバイル3GB | 1,628円 |
UQモバイル通話かけ放題 | 1,700円 |
合計 | 3,328円 |
楽天モバイルとpovo併用のほうが安いですし、UQモバイルが3GBまでなのに対し、併用は合計6GBまで利用できます。
ただし、povoの通話時間が増えると、合計料金は増えていきます。通話時間が20分の場合には、合計2,948円となります。
メインはpovoを使い、電波が入るときだけ楽天モバイルを利用する

2つ目は、povoをメインで使い楽天モバイルが入る時だけ、楽天モバイルを使うという方法です。
この方法は通信品質を優先した使い方で、通信が途絶えない場合にのみ楽天モバイルを使い、コストを下げるという方法です。

この利用方法の料金イメージは、以下の通りです。
利用イメージ | 料金 |
---|---|
povo 3GBまで | 990円 |
povo 5分通話かけ放題 | 550円 |
povo 通話5分超10分 | 440円 |
楽天モバイル3GBまで | 1,078円 |
楽天モバイル通話30分 | 0円 |
合計 | 3,058円 |
povoでは3GBまで利用でき、楽天モバイルと合わせて6GBまで利用できます。さらにpovoで頻繁に通話することを考えて、5分かけ放題トッピングをします。5分越えた通話が10分、楽天モバイルでの通話が30分の場合の料金です。
通信は安定しますが、メインをpovoで使うとコストが高くなります。
それでも6GB使えて、povoと同じauのUQモバイルよりも安いです。
利用イメージ | 料金 |
---|---|
UQモバイル3GB | 1,628円 |
UQモバイル通話かけ放題 | 1,700円 |
合計 | 3,328円 |
楽天モバイルとpovoの併用を1台で持てるデュアルSIMとは

楽天モバイルとpovoを併用するには、スマホを2台持てば実現できます。しかし、スマホを2台持つのは邪魔という方は、デュアルSIM対応のスマホを購入すれば1台でも可能です。
通常スマホにはSIMカードを1枚挿入して通信をするという形です。
携帯電話会社と契約したSIMカードにより、電話番号が割り当てられ、モバイル通信もおこなえます。
しかしデュアルSIMに対応したスマホというのは、スマホ1台につき2枚のSIMカードを差し込むことが可能で、2つの電話番号や異なるLINEアカウントを利用できます。
また最近ではiPhone11以降のシリーズなどで スマホ本体とSIMが一体化したeSIMとSIMカードの組み合わせのデュアルSIM対応スマホ等もあります。
デュアルSIMには4つの種類があり、通話時間の待ち受けが不可能なものと可能なもの、回線利用を片方のSIMのみと両方で利用できるものがあります。

またSIMの切り替えも、手動で行うものと自動でおこなってくれるものがあります。
さらには通話中のデータ通信ができないものと、両方のSIMで可能なものがあります。
楽天モバイルとpovoの併用を考えている方は、「デュアルSIM 種類」などによる検索で調べてみてください。
デュアルSIMのメリット

デュアルSIMにすることで、楽天モバイルとpovoそれぞれのスマホを二台持つ必要がありません。1台のスマホだけで楽天モバイルとpovoを併用することができるのです。
普段は楽天モバイルを使いながら、電波が悪いときだけすぐにpovoに切り替えることができます。
1台のスマホにより、低価格で高品質な通信が可能になるのです。
その他の使い方としては、仕事用とプライベート用に分けるということも可能です。
仕事はpovoで使い、プライベートは楽天モバイルというような使い方です。
使い分けることで、通信料金の切り分けができます。
デュアルSIMのデメリット

デュアルSIMのデメリットとして電池の消耗が激しくなるということがあります。
スマホは、セルスタンバイという電波のつながりを常に監視するために電池を使っています。
セルスタンバイは、スマホを使ってなくても、おこなっています。
デュアルSIMにすると2つの回線に対して、セルスタンバイが機能するため、電池の消費が多くなってくるのです。

しかし二台持っている場合では、二台分の電池を消費するので、トータルで考えれば同じ位かもしれません。
またSDカードのスロットが利用できなくなる可能性があります。あるスマホはSIMカード2つと別にSDカードのスロットを備えているスマホもあります。
しかしスマホの種類によっては、nano SIMカード専用ともう片方は、nano SIMカードまたはmicroSDカードが挿入できるようになっており、デュアルSIMにしてしまうとSDカードのスロットが利用できなくなります。
結果、ストレージの容量が減ってしまうというデメリットがあるのです。
またスマホの回線の組み合わせによっては、通信を利用できない場合があります。
スマホには対応している周波数帯があり、携帯会社が提供している周波数帯と一致していないと、利用できません。
そのため、デュアルSIMのスマホが、楽天モバイルやpovoで使えるか調べる必要があります。
指定のデュアルSIMが楽天モバイルに対応しているか検索するにはこちら
指定のデュアルSIMがpovoに対応しているか検索するにはこちら
通話し放題と良い電波を得たい場合は、楽天モバイルとpovoの併用がおすすめ

通話し放題と良い電波を得たい場合は、楽天モバイルとpovoの併用がおすすめです。
楽天モバイルは、すべての料金プランに通話し放題が付いており無料で使えます。
しかし楽天モバイルは、まだまだ基地局数が少なく、プラチナバンドも割り当てられていないため電波のつながりにくい時があります。
電波の繋がりにくい時にpovoを併用することで、電波の改善が得られるのです。
通信状況を抑えたいけど、電波はつながっていてほしいという方は、楽天モバイルとpovoの併用をしてみてはいかがでしょうか。

最後に補足として、総務省は2022年10月1日施行の「電波法および放送法の一部を改正する法律」で、楽天もプラチナバンドを使えるようにする対応を取りました。
楽天モバイルに割り当てられるプラチナバンドはないのですが、3大キャリアから分けてもらうという案です。
3大キャリアは反発していますが、楽天モバイルが利用できるようになれば、電波の改善が得られるでしょう。
また、5Gがメインになれば、関係なくなるため、今後は、楽天モバイルだけでも満足いくサービスが受けられるかもしれません。
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