
楽天モバイルの0円プランがなくなった今、基本料金0円のpovoに乗り換えしようか検討している方がいらっしゃるかもしれません。
基本料金0円なのでコストパフォーマンスが良いと考える人もいるでしょう。
しかしスマホの利用量に応じて、楽天モバイルとpovoのそれぞれのおすすめの人が変わってきます。
ここでは、楽天モバイル・povoのそれぞれおすすめする人について紹介していきます。
楽天モバイルとpovoの徹底比較

結論から言うとコストパフォーマンスで選ぶなら楽天モバイル、電波の質で選ぶならpovoです。
スマホを使うのが自宅や会社がメインで、Wi-Fi接続がほとんどの人であれば、コストパフォーマンスを重視し、楽天モバイルを選ぶという選択があります。
一方で電波の質を選び、それほど通話やデータ通信をしない人であればpvoを選ぶ方が良いでしょう。
楽天モバイルとpovoのそれぞれの料金は、以下の通りです。
データ容量 | 楽天モバイル | povo2.0 |
---|---|---|
0GB | 1,078円 | 0円 |
〜1GB | 1,078円 | 390円(7日間) |
〜3GB | 1,078円 | 990円(30日間) |
〜20GB | 2,178円 | 2,700円(30日間) |
〜60GB | 3,278円 | 6,490円(90日間) |
〜150GB | 3,278円 | 12,980円(180日間) |
無制限 | 3,278円 | 無し |
povoは、20GB以上は、90日間、180日間という期間でのものしかないので、実質25GBまでしか利用できないことになります。(180日間のトッピングを利用した場合)
1GBまでのプランの場合も、povoは7日間なので、1ヶ月利用しようと思うと、30日間990円のほうがお得です。
つまり、全くデータ通信をしない人は、povoのほうがお得ですが、少しでもデータ通信をする人は、楽天モバイルのほうが安いことが分かります。

次に楽天モバイルをおすすめする人と、povoをおすすめする人についてそれぞれ説明します。
楽天モバイルをおすすめする人

楽天モバイルをおすすめする人は、以下のような人です。
- コストパフォーマンスを重視する人
- Wi-Fiメインで繋ぐ人
- 通話を一定以上する人
- 楽天市場をよく利用する人
- カスタマーサポートを、店舗や電話で相談したい人

順に説明します。
コストパフォーマンスを重視する人

コストパフォーマンスを重視する人は楽天モバイルがおすすめです。料金プランの比較をしたところ全く使わない場合を除いて、楽天モバイルの方が安くなっています。より多く使えば使うほど楽天モバイルを使うメリットが出てきます。
楽天モバイルは料金プランに通話料金無料も入っているためとてもお得です。
通話を一定以上する人やデータ通信をある程度する人は、楽天モバイルのほうがおすすめです。

データ利用量ごと通話時間ごとの料金比較は、以下の通りです。
3GBまで | 20GBまで | 20GB以上 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
通話時間 | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo |
月に10分 | 1,078円 | 1,430円 | 2,178円 | 3,140円 | 3,278円 | 無し(3,140円で速度制限) |
月に30分 | 1,078円 | 2,310円 | 2,178円 | 4,020円 | 3,278円 | 無し(4,020円で速度制限) |
月に60分 | 1,078円 | 3,630円 | 2,178円 | 5,340円 | 3,278円 | 無し(5,340円で速度制限) |
月に90分 | 1,078円 | 4,950円 | 2,178円 | 6,660円 | 3,278円 | 無し(6,660円で速度制限) |
povoは、実質20GB以上は無いので20GBの価格を参考に書いています。(データ容量を超えると最大128kbpsに通信速度制限されます)
このように通話時間まで考えると、どのデータ容量でも、楽天モバイルのほうがお得です。povoは基本料金0円で一見コストパフォーマンスは良さそうですが、見掛け倒しです。
Wi-Fiメインで繋ぐ人

スマホをWi-Fiメインで繋ぐ人も、楽天モバイルがおすすめです。
楽天モバイルのデメリットとして、電波が届かない場合があるということです。
しかし自宅や会社などのWi-Fiメインで使う場合には、楽天モバイルの電波状況は関係ありません。
Wi-Fiで接続し、スマホを使う場合には、楽天モバイルのデメリットが打ち消されるのです。
楽天モバイルのデメリットがなくなれば、快適に安い料金でスマホを使うことができます。
通話を一定以上する人

通話を一定以上する人は、楽天モバイルがおすすめです。通常の通話料金をpovoで使った場合は、先ほど料金の比較を紹介しました。
3GBまで | 20GBまで | 20GB以上 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
通話時間 | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo |
月に10分 | 1,078円 | 1,430円 | 2,178円 | 3,140円 | 3,278円 | 無し(3,140円で速度制限) |
月に30分 | 1,078円 | 2,310円 | 2,178円 | 4,020円 | 3,278円 | 無し(4,020円で速度制限) |
月に60分 | 1,078円 | 3,630円 | 2,178円 | 5,340円 | 3,278円 | 無し(5,340円で速度制限) |
月に90分 | 1,078円 | 4,950円 | 2,178円 | 6,660円 | 3,278円 | 無し(6,660円で速度制限) |
通話時間が増えるほど、楽天モバイルはよりお得になります。
しかしpovoには5分以内かけ放題と通話かけ放題というトッピングがあります。
5分以内通話かけ放題のトッピングは、月550円で、それ以上かけた場合に30秒22円です。通話かけ放題のトッピングは、1,650円で利用できます。

通話時間の半分が5分以内だった場合の楽天モバイルとpovoの通信料金比較は、以下の通りです。
3GBまで | 20GBまで | 20GB以上 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
通話時間 | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo |
月に10分 | 1,078円 | 1,760円 | 2,178円 | 3,470円 | 3,278円 | 無し(3,470円で速度制限) |
月に30分 | 1,078円 | 2,200円 | 2,178円 | 3,910円 | 3,278円 | 無し(3,910円で速度制限) |
月に60分 | 1,078円 | 2,860円 | 2,178円 | 4,570円 | 3,278円 | 無し(4,570円で速度制限) |
月に90分 | 1,078円 | 3,520円 | 2,178円 | 5,230円 | 3,278円 | 無し(5,230円で速度制限) |
一方で、povoの通話かけ放題トッピングを利用した場合、楽天モバイルと比較した料金は以下の通りです。
3GBまで | 20GBまで | 20GB以上 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
通話時間 | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo |
通話かけ放題 | 1,078円 | 2,640円 | 2,178円 | 4,350円 | 3,278円 | 無し(4,350円で速度制限) |
povoの通話トッピングを利用したとしても、楽天モバイルのほうがお得なのがわかります。
楽天市場をよく利用する人

楽天市場でお買い物する人は、楽天モバイルユーザーは、ポイントが溜まりやすくなっています。Rakuten UNLIMIT Ⅶを契約中でダイヤモンド階の場合には、ポイント倍率が+3倍になります。
Rakuten UNLIMIT Ⅶ契約中でダイヤモンド会議以外の場合にはポイント倍率が+2倍です。
また楽天モバイル決済の利用で+0.5倍のポイント還元があります。
さらに楽天モバイルのキャリア決済利用でAndroidのアプリ購入や、アプリ内課金が10%ポイント還元されます。
カスタマーサポートを、店舗や電話で相談したい人

カスタマーサポートは、店舗や電話で相談したい人は楽天モバイルがおすすめです。楽天モバイルは、電話・チャット・店舗での相談ができます。
電話は、Rakuten Linkからかければ無料で通話できます。
楽天モバイルショップ数は、2022年7月20日時点で1,233店舗を達成しています。
一方でpovoは、「オンラインでの簡易な手続きを提案するブランド」と位置づけているため、新規契約を含む各種手続き手続きやサポートは、すべてオンラインで完結するようになっています。
povoユーザーは、auショップやauお客様センターを利用できません。
povoをおすすめする人


povoをおすすめする人は、以下の通りです。
- モバイル通信を全くしなく、通話をあまりしない人
- 通信品質を求める人
- カスタマーサポートは、メールフォームとチャットで十分という人
順に説明します。
モバイル通信を全くしなく、通話をあまりしない人

楽天モバイルとpovoの通話時間別料金をもう一度見ましょう。
3GBまで | 20GBまで | 20GB以上 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
通話時間 | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo |
月に10分 | 1,078円 | 1,430円 | 2,178円 | 3,140円 | 3,278円 | 無し(3,140円で速度制限) |
月に30分 | 1,078円 | 2,310円 | 2,178円 | 4,020円 | 3,278円 | 無し(4,020円で速度制限) |
月に60分 | 1,078円 | 3,630円 | 2,178円 | 5,340円 | 3,278円 | 無し(5,340円で速度制限) |
月に90分 | 1,078円 | 4,950円 | 2,178円 | 6,660円 | 3,278円 | 無し(6,660円で速度制限) |
povoは、1GBトッピングは7日間だけなので、データ通信を行う場合は、実質3GB30日のトッピングをすることになります。
データ通信を少しでもする場合、表から分かるように通話時間が少なくても楽天モバイルより高くなってしまいます、
そのため、モバイル通信をまったくせず、通話をあまりしない人(月に24分30秒以内の通話の人)は、povoのほうがお得です。
通信品質を求める人

通信品質(電波の強さ・繋がりやすさ)を求める人は、povoのほうがおすすめです。

2022年5月公開(2021年)のpovoと楽天モバイルの基地局数は、以下の通りです。
4G/LTE | 5G | |
---|---|---|
povo(au) | 190,469 | 5,935 |
楽天モバイル | 18,413 | 1,448 |
povoは、楽天の10倍以上の基地局があることが分かります。楽天モバイルは、人口カバー率が976%といっていますが、楽天モバイル回線エリア内でも繋がらないことがあります。
実際に、私も自宅や近くのドラッグストアが圏外で、電波改善要求を出したところ少しだけ入るようになりました。
このように電波状況は、povoのほうがはるかにいいため、通信品質を求める人は、povoがおすすめです。
カスタマーサポートは、メールフォームとチャットで十分という人

カスタマーサポートは、メールフォームとチャットで十分という人はpovoもおすすめです。povoには電話サポートや店舗が無いですが、ウェブで十分という方は良いのではないでしょうか。
私は楽天モバイルを使っていますが、電話サポートはなかなかつながりません。もう1年半以上前の事ですが、電話をかけて1時間以上経ってからようやくつながるという状況でした。
通話料無料とはいえ、携帯の電池がかなり減る状態です。

povoのカスタマーサポートに関する口コミです。
いい印象のようですね。
たらい回しにされているという口コミは他にもありました。責任の所在があいまいなのかもしれませんね。
あたりとハズレについては、楽天モバイルも同じです。関係ありませんが、MACのカスタマーサポートはいつでも上質ですね。
povoの注意点

povoを契約する際の注意点として、180日以上有料トッピングをしないと、利用停止や強制退会の可能性があるということです。
「povoは、基本料金0円なので無料で使い続けられる」と勘違いしているかもしれません。
しかしpovoはずっと無料で使うことができないのです。
180日間の間、有料トッピングをしないと利用停止や強制退会になってしまいます。
そこで180日に1回一番安い220円のトッピング(24時間使い放題パック)を追加すれば、問題を回避できます。
本質は、料金か品質かで楽天モバイルとpovoを選ぶ

povoの基本料金0円に騙されてはいけません。データ通信や通話をするには、お金がかかります。
povoはさまざまなトッピングで自分の好きなようにプランを選べるように思いますが、トッピングをしていくと、楽天モバイルよりはるかに料金がかかることがあります。
楽天モバイルは、自分でプランを立てられませんが、そもそも料金が安いです。
3GBまで | 20GBまで | 20GB以上 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
通話時間 | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo | 楽天モバイル | povo |
月に10分 | 1,078円 | 1,430円 | 2,178円 | 3,140円 | 3,278円 | 無し(3,140円で速度制限) |
月に30分 | 1,078円 | 2,310円 | 2,178円 | 4,020円 | 3,278円 | 無し(4,020円で速度制限) |
月に60分 | 1,078円 | 3,630円 | 2,178円 | 5,340円 | 3,278円 | 無し(5,340円で速度制限) |
月に90分 | 1,078円 | 4,950円 | 2,178円 | 6,660円 | 3,278円 | 無し(6,660円で速度制限) |
Wi-Fiでつなぐことが多く、通信品質はそれほど気にしないが料金は安いほうがいいという方は、楽天モバイルがおすすめです。
通信品質は良い必要があり、全くデータ通信をせず・音声通話をあまりしない人は、povoがおすすめです。
通信品質が良い必要があり、データ通信もある程度する人は、mineo+povoのプランがおすすめです。詳しくは、以下の記事に書いてあります。mineoの中速度(1.5Mbps)使い放題プランを利用すれば、データ通信を頻繁にする場合、楽天モバイルよりお得です。
通話品質が良い必要があり、データ通信も通話もするという人は、mineo+povoで、povoのかけ放題トッピングを付けるといいでしょう。
また、楽天モバイルの基地局は、随時増えていますので、電波状況は今後改善されていく可能性があります。これから5Gになっていく中で、楽天モバイルの基地局数はauの4分の1くらいで4Gほどは差がありません。
楽天モバイルを実際に使った感想は、こちらです。
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